
日本の新世代潜水艦「そうりゅう型」のネームシップ(1番艦)「そうりゅう」(海上自衛隊HPより)【拡大】
海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦「はくりゅう」が15日、オーストラリア国防軍との共同訓練のため、シドニーにある海軍のクッタバル基地に入港した。日本の潜水艦のオーストラリア寄港は初めて。護衛艦「あさゆき」などと共に26日までの日程で、通信などの戦術訓練を開始した。
米国の同盟国同士が連携を深め、南シナ海の軍事拠点化を進める中国をけん制する形になる。オーストラリア国防省は訓練を通じ「相互運用性を高める」としている。
日独仏が競うオーストラリアの次期潜水艦の共同開発相手選定は最終段階に入っており、ディーゼルエンジンを使う4千トン級の大型潜水艦を実際に運用している日本が実物の「展示会」(地元メディア)で能力をアピールする意味もある。
開発相手選定は、性能やコストを評価する国防省の手続きが終了したと伝えられ、国家安全保障会議(NSC)での検討に移る見通し。(共同)