ネパールの首都カトマンズで家庭用の太陽光発電パネルを販売するウダヤ・シュレスタ氏(共同)【拡大】
エネルギー面の自立を探るネパール政府は、総合的な再生可能エネ活用計画の策定を進めている。太陽光発電にも関心を示すなか、計画の柱は水力発電の強化だ。ネパールには5000万~8000万キロワットの潜在的な水力発電能力があるとされる。ただ、内乱や王制廃止など20年間の政治空白で投資が止まり、インフラ建設はストップ。現在の能力は70万キロワットにとどまる。
川の水を発電所まで引き込む「流れ込み式」水力発電が今までの主流で、雪解け水や雨量が少ない10月から3月はカトマンズでは停電が1日12~14時間に及ぶ。アジア開発銀行幹部は「ネパールの燃料輸入額の3割が(停電時の)発電機用だ」と指摘、国際収支に悪影響を与えていると話す。
政府は今後、ダム型を含めた水力発電所の建設を推進する方針だ。ただ、ネパールの河川の大半がインドの大河ガンジス川に流れ込んでおり、政府高官は「農業や治水に影響が大きく、インドの介入は必至だ」と述べた。政府にはインドとの交渉を含む戦略的な政策が求められそうだ。(カトマンズ 共同)