中国の自主設計で建造中の国内最大の液化天然ガス(LNG)運搬船「泛亜(パン・アジア)号」が、中国船舶工業集団傘下、滬東(ことう)中華造船の造船所で進水した。国有石油・天然ガス大手、中国海洋石油総公司(中国海油、CNOOC)がこのほど明らかにした。就航後は主にオーストラリアから中国などアジア太平洋地域にLNGを輸送し、毎年、中国に150万トンのクリーンエネルギーを運んでくる見通しだ。
進水は造船プロセスの中で大きな節目であり、船体全体が初めて姿を現すということ。中国海油傘下の中海油能源発展(海油発展)の副総工程師で、中海油採油技術服務の総経理を務める兪華氏は「引き続き、CCS(二酸化炭素回収・貯留)システムや一部配管システム、ケーブルの敷設、設備全体の稼働テストといった工程に入る」と説明した。
「泛亜号」の建造費用は2億ドル(約217億6000万円)を超え、船体は全長290メートル、型幅46.95メートル、型深さ26.25メートル、設計上の総トン数が8万2500トン。タンクの容量は約17万4000立方メートルあり、LNGの気化後の容量で1億700万立方メートルに上る。1世帯当たりの月間天然ガス使用量を15立方メートルとすると、北京市60万世帯が1年間使用する量に当たる。(中国新聞社)