インドネシアの首都ジャカルタのスラバヤ通りで、中古スーツケースを磨くムハンマド・ユスフさん=4月1日(共同)【拡大】
インドネシアの首都ジャカルタ中心部にあるスラバヤ通り。骨董(こっとう)品店が並び、外国人観光客に人気の名所だが、その先に連なる「中古かばん街」が地元インドネシア人の客を呼んでいる。経済発展に伴い国外へ旅行するインドネシア人が増加し、旅行用かばんなどを買い求める人々が増えているためだ。
「有名ブランドの中古スーツケースが人気だ」。かなりくたびれた青色のスーツケースの表面を紙やすりで磨いていた男性店員、ムハンマド・ユスフさんが仕事の手を休めて説明する。
骨董品店約110軒に続き、約50の中古かばん店が連なる。以前は買った骨董品の持ち運びのために中古スーツケースを購入する外国人観光客が多かったが、今では客の大半がインドネシア人という。
中古品専門の卸売業者から仕入れた商品の価格はどの店も大差がない。新品で約200万ルピア(約1万6400円)の大型スーツケースが半額かそれ以下の75万~100万ルピアで売られている。
「1個だけの日もあるが、平均で4~5個売れる」とユスフさん。クリスマスや年末年始の休暇前が一番のかき入れ時で、1日に10個は売れるという。
観光省によると、2009年に約500万人だったインドネシアから国外への渡航者は、14年には約790万人に急増した。
「年ごとに売り上げは伸びている。インドネシア人は豊かになってきているし、これからもいい商売になると楽観している」とユスフさんは笑った。
中古品店を代々営んでいる商店の女性店主、イナ・スルヤニ・プトゥリさんは「スーツケースのついでに、中古ハンドバッグを買う女性客も多い」と話す。
偽ブランドと思われる商品も展示されているが、スーツケースのほか、女性用のハンドバッグやショルダーバッグ、リュックタイプなど品ぞろえも工夫し、インドネシア人の購買意欲をかき立てている。(ジャカルタ 共同)