首相、消費増税は適切に判断 今国会初の党首討

2016.5.19 05:00

国家基本政策委員会合同審査会で討論する、民進党の岡田克也代表(左)と安倍晋三首相=18日、国会・衆院第1委員室

国家基本政策委員会合同審査会で討論する、民進党の岡田克也代表(左)と安倍晋三首相=18日、国会・衆院第1委員室【拡大】

 安倍晋三首相と民進党の岡田克也代表らによる今国会初の党首討論が18日午後、国会で開かれた。

 首相は来年4月予定の消費税増税に関し「リーマン・ショックや大震災のような大きな影響を及ぼす事態が起きない限り、従来方針に変わりない。適時適切に判断する」と述べ、最終的な結論は示さなかった。

 これに対し民進党の岡田克也代表は、アベノミクスの失敗で景気低迷したと経済運営を批判。増税環境を整えられなかったとして「先送りせざるを得ない状況だと思っている」と述べ、増税延期を主張した。

 一方、首相は同日公表された1~3月期の国内総生産(GDP)が年率換算で1.7%増となったことについて「経済政策が功を奏している」と強調。伊勢志摩サミットに関し「世界経済のリスクが顕在化する恐れがないと考えている首脳はいない。先進7カ国(G7)でしっかり議論したい」と述べた。

 共産党の志位和夫委員長と、おおさか維新の会の片山虎之助共同代表は、いずれも消費税再増税に反対した。

 首相は自民党の憲法改正草案について「たたき台だ」と述べ、衆参両院で合意形成を図る中で修正されていくとの認識を表明。

 同時に岡田氏に対し、民進党の改憲草案を策定するよう求めた。岡田氏は拒否した。

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