
記者会見する柳興洙・駐日韓国大使=17日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ【拡大】
近く離任する柳興洙(ユ・フンス)駐日韓国大使が17日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意によって「両国関係改善への前向きの道筋がつくられた」と述べ、合意の着実な履行が重要との認識を示した。
合意で定めた日本政府による韓国への10億円拠出に関し、ソウルの日本大使館前の少女像撤去を条件とするかどうかをめぐっては「前提条件でないことは明らかだ」と強調した。
韓国で日韓合意への反対論が根強いことに触れ、少女像などを巡って韓国世論を刺激するような発言を自制するよう、日本側に促した。
柳氏は警察官僚出身で国会議員も歴任。駐日大使には2014年8月に着任した。日本語が堪能で、17日の会見も日本語で行った。後任には李俊揆(イ・ジュンギュ)前駐インド大使が内定している。