【ベルリン=宮下日出男、ロンドン=岡部伸】英国の欧州連合(EU)離脱が決まったことを受け、ドイツやフランスなど欧州6カ国の外相は25日、ベルリンで緊急会合を開催した。EU統合の原動力である6カ国が結束することで、さらなる離脱の動きを阻止する構えで、EU加盟国の裁量拡大についても協議したもようだ。
緊急会合には独仏のほかイタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの各外相が出席。安全保障や移民対策、経済問題などEUが抱える重要課題への「新方針」を協議した。
シュタインマイヤー独外相は会合後、「欧州結束に向けた強い意志を確認した」と語った。
独誌シュピーゲルによれば、EUを牽(けん)引(いん)する独仏の両政府高官が24日、加盟国の裁量権を拡大することで、EUを「柔軟な連合体」へと脱皮させる方策について協議しており、緊急会合でも討議したとみられる。
27日には、メルケル独首相とオランド仏大統領、レンツィ伊首相による3カ国首脳会合も開催され、英国が参加する28、29両日のEU首脳会議への地ならしが行われる見通しだ。
一方、英首都のロンドンでは24日、「欧州を愛する」などと書かれたプラカードを手に持ち、離脱に強く抗議する残留派市民によるデモが行われた。
英紙デーリー・テレグラフ(電子版)などによれば、英下院ウェブサイトに国民投票のやり直しを求める請願への署名が25日までに100万件以上殺到し、サイトが一時ダウンした。
また、英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は25日、閣議後に記者会見し、EU側とスコットランド残留に向けた交渉を早急に始めると述べた。