消費は鈍く、物価が安定的に上がる見通しは立たない。総務省が同日発表した5月の全国消費者物価指数(生鮮食品除く)は0.4%下落の103.0で、3カ月連続のマイナス。下げ幅は日銀が大規模金融緩和に踏み切った2013年4月以来の大きさだ。
原油安でのエネルギー価格下落に加え、生鮮食品を除く食料の値上げが鈍化し下落幅が拡大。SMBC日興証券の中村香央里エコノミストは「円高の影響を受ける飼料価格などが鈍化し、消費者物価指数は秋口までマイナス幅を拡大する」とみており、日銀が掲げる2%物価上昇は一段と難しくなっている。
◇
■5月の主な経済統計
有効求人倍率 1.36倍(0.02ポイント) 改善
完全失業率 3.2%(-) 横ばい
消費支出 28万1827円(▲1.1%) 悪化
消費者物価指数 103.0(▲0.4%) 悪化
※カッコ内は前月比の増減。消費支出と消費者物価指数は前年同月比。-は横ばい、▲はマイナス。