【政策を問う】マイナス金利政策深掘りを (1/2ページ)

2016.7.7 05:00


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 □岩田一政・日本経済研究センター理事長

 日銀は大規模な金融緩和を導入した2013年当初、「2年で2%」の物価上昇率目標を掲げたが、今年5月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年比0.4%下落した。ただ、もともと政府の成長戦略がうまくいく前提で5年は掛かると思っていたので、想定の範囲内だ。

 その一方、日銀は現在、年80兆円のペースで国債を購入している。民間の金融機関は、担保や運用などである程度は国債を保有しなければならない。日銀は価格をつり上げて買うしかないが、来年半ばには今の規模で買い続けるのが難しくなると思う。

 私は約1年前から「マイナス金利政策を導入し、金融緩和のスキームを変更すべきだ」と唱えてきた。日銀は2月にマイナス金利を導入したが、金融機関は利ざやが圧縮されると反発している。ただ、国債を日銀に高値で売れればトータルではプラス効果になる。また、金融機関の利ざや圧縮分は企業や家計に還元されるため、経済全体ではプラス効果の方が大きい。

 英国の欧州連合(EU)離脱決定のショックを考えれば、日銀が月末の金融政策決定会合で動かないことはあり得ない。だが、国債の買い増しは難しいと考えており、マイナス金利幅の深掘りになるだろう。私は現在の0.1%から0.3%へ広げると推測する。

 2%の達成時期も「17年度中」から「中長期」へと再設定するのが望ましい。何度も先延ばしすれば信頼性は失われる。

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