厚生労働省が8日発表した5月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、賃金の名目の伸びから物価上昇分を除いた実質賃金は前年同月比0.2%増と4カ月連続で増えた。
基本給や残業代などの現金給与総額は11カ月ぶりに減少したが、物価がそれ以上に下落。円高が進む中、実質賃金は今後も増加傾向をたどりそうだが、消費を本格的に押し上げられるかは見通せない。
5月の現金給与総額(1人当たり)は0.2%減の26万7933円で、厚労省によると、給与水準が低いパート労働者の割合が上昇し、全体の賃金水準を押し下げたという。通勤手当や賞与など特別に支払われた給与が9727円と、4.1%減ったことも響いた。
ただ消費者物価指数が0.5%減と給与の下げ幅より大きく下落したため、実質賃金はプラスとなった。