【米大統領選】トランプ氏を正式に指名 副大統領候補にペンス氏

 【クリーブランド=小雲規生】米共和党は19日、中西部オハイオ州クリーブランドで開催中の党全国大会で11月の大統領選の候補者を選ぶ投票を行い、不動産王のドナルド・トランプ氏(70)を指名した。大統領選では、民主党での候補指名を確実にしているヒラリー・クリントン前国務長官(68)と対決する。

 投票は各地域の代議員の代表者らが各候補者に投じる票数を宣言するかたちで進行。トランプ氏は有力な対抗馬だったテッド・クルーズ上院議員に大差をつけて候補者指名を決めた。大会ではトランプ氏の大統領候補選出に続き、副大統領候補として中西部インディアナ州のマイク・ペンス知事も選出した。

 大会初日の18日には「反トランプ」の代議員らが党規約の採択方法に異議を唱えるなどして大会が一時紛糾したが、19日の候補者指名では大きな混乱はなかった。8年ぶりの政権奪還を目指す共和党は正式な候補者選出で党の結束をアピールして大統領選での勝利を目指す考えだ。トランプ氏は大会最終日の21日に指名受諾演説を行う。

 トランプ氏は昨年6月に出馬表明。公職の経験がないという異色の経歴のほか、不法移民への強硬姿勢やイスラム教徒をめぐる過激な発言で物議を醸すなどの放言癖が不安視されてきた。しかし17人の候補者が乱立して今年2月から始まった各地域での候補者選びでは、既存の政治の枠組みに縛られない変革者としてのイメージが共和党支持層からの期待を集め、5月には候補指名を確実にしていた。