米国のTPP承認に暗雲 共和党大統領候補に撤退派トランプ氏 (2/2ページ)

 こうした過去の経緯を踏まえ、政府内には「大統領選での候補者の発言は、相当割り引いて考えなくてはいけない」(経産省幹部)と指摘する声は多い。

 佐々江賢一郎駐米大使も15日の記者会見で、米議会のTPP承認手続きについて「悲観していない」と述べ、オバマ大統領が目指す年内の手続き完了に期待感を示している。

 今回の大統領選でも、トランプ氏とクリントン氏の両候補者のTPP反対論に当初の勢いはない。18日に示された共和党の大統領選に向けた政策綱領では、TPPには直接言及せず、民主党の綱領も「TPPの議会採決阻止」を盛り込まない方向で調整しており、TPPの早期承認の可能性を残している。