仏大統領、英のEU離脱通知先送りに一定理解 移民対応で独と温度差

 【ベルリン=宮下日出男】メイ英首相は21日、フランスのオランド大統領とパリで会談し、英国の欧州連合(EU)離脱問題をめぐり協議した。オランド氏は共同記者会見で、離脱通知を来年まで先送りする英側の意向にある程度理解を示したが、移民対応などをめぐる溝は埋まらなかった。

 オランド氏は離脱通知について「早ければ早いほどいい。それが欧州と英国の共通の利益だ」とする一方、「交渉の準備はあり得る」とした。ただ、単一市場へのアクセスを確保しながら、その前提となる人の移動の自由は制限したいと考えるメイ氏の立場については、譲歩しない考えを改めて鮮明にした。

 メイ氏と20日に会談したドイツのメルケル首相が友好ムードを前面に押し出したのに比べ、オランド氏はより厳しい態度が目立ち、離脱交渉で鍵を握る仏独の温度差が出た形だ。