
ルー米財務長官との会談に向かう麻生財務相=23日、中国・成都(共同)【拡大】
【成都=万福博之】日銀の黒田東彦総裁は23日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の最大のテーマになる英国の欧州連合(EU)離脱問題について「世界経済の不確実性が続くため、影響を注視していきたい」との考えを示した。G20会合に出席するため訪問した中国・成都で、会合に先立ち記者団の取材に応じた。
来週の金融政策決定会合では「政府の大規模な経済政策の情報を踏まえて(公表予定の)展望リポートの経済見通しを検討し、金融政策も議論することになる」と述べた。さらなる金融緩和については「物価や経済のリスク要因を点検し、物価安定目標の早期実現のために必要なら追加的な金融緩和措置を講じる」と述べた。
市場で憶測を呼んでいる「ヘリコプターマネー」の導入については「国債の直接引き受けなどで財政支出を拡大することは、先進国では歴史的教訓から禁じられている」と否定的な見解を示した。