
マレーシア・プトラジャヤで行われたプロトンの新車発表会に姿を見せたナジブ首相(手前左)=6月14日(共同)【拡大】
自動車アナリストのチップス・ヤップ氏は「プロトンはマレーシアの『自動車製造省』のようなものだった」と指摘。マハティール氏による過剰な経営介入が悪影響を及ぼしたと断じる。
「ハンドルからドアの取っ手までマハティール氏お気に入りのデザインを採用した。たとえ時代遅れで消費者の好みと懸け離れていても、誰もノーと言えなかった」
マハティール氏は2003年の首相退任後もプロトンの顧問や会長を歴任し、開発中の新車には自ら試乗するなど影響力を行使してきたが、ナジブ政権との対立のあおりで今年3月には会長退任を余儀なくされた。
「マハティール氏の政治介入の時代は終わった」。6月14日、プロトンの新車発表会に駆けつけたナジブ首相は「新生プロトン」の船出を宣言。経営陣は1年以内に新たな提携先を探す方針だ。
ただ、過去に提携していた三菱自やフォルクスワーゲン、日産自動車が「雇用維持を重視するマレーシア政府の政策に嫌気がさして撤退した」(ヤップ氏)経緯もあり、局面打開は容易ではなさそうだ。(クアラルンプール 共同)