
「1億総活躍・地方創生全国大会」で講演する安倍首相=27日午後、福岡市内のホテル【拡大】
政府は経済対策の素案を26日に与党に提示。事業規模は20兆円、財政措置のうち国と地方自治体の支出は3兆円超とみられていた。ただ与党や首相周辺、経済界から上積みを求める声が噴出。首相はかねて「アベノミクスのエンジンをふかす」としており、大型対策に踏み切る。真水は6兆円前後の見込みだ。
28兆円超という事業規模は第2次安倍政権発足直後の13年1月にまとめた緊急対策(約20兆円)を上回る。当時は政府が対策を打ち出した後、日銀が緩和を行い、円安・株高が進行、企業業績も上向いた。だが、消費税増税や海外景気の減速などでその勢いは持続せず、日本経済は停滞感が強まっている。
対策は「同一労働同一賃金」実現に向けた躊躇(ちゅうちょ)ない法改正や規制改革の加速などを掲げた一方で、港湾整備などの公共事業も目立つ。一時的な景気刺激だけでは終わらない「未来への投資」(首相)の質が重要になる。