原子力規制委員会は3日、定例会合を開き、関西電力美浜原発3号機(福井県)について、新規制基準に「適合している」とする審査書案を了承した。事実上の「合格証」で、1カ月間の意見公募を経て正式決定する。運転開始から40年を超える原発では関電高浜1、2号機(同県)に続いて2例目。
ただ、施設の詳細設計を定めた「工事計画」の認可や、施設の劣化状況などを調べる運転延長の審査が続いており、11月末の期限までに全ての審査が終わるかが今後の焦点となる。規制委の田中俊一委員長は会合で「きちんと基準に適合するよう、対応を求める姿勢を貫いていく」と述べた。
期限までに全ての審査に合格しても、運転再開には大規模な追加工事が必要で、再稼働は平成32年3月以降になる見通し。工事は、電気ケーブルの難燃化や、緊急時対策所の設置が中心で、関電は対策費用を約1650億円と見込む。
美浜3号機は昭和51年に運転を開始。東京電力福島第1原発事故後、原発の運転期間は原則40年と定められたが、規制委が認めれば最長20年延長できる。高浜1、2号機は6月、延長審査に合格した。