財政投融資で国際会議の施設整備 ポスト東京五輪もにらみMICE誘致 (2/2ページ)

多くの国際会議や見本市などが開催されている東京ビッグサイト(東京国際展示場)=東京都江東区
多くの国際会議や見本市などが開催されている東京ビッグサイト(東京国際展示場)=東京都江東区【拡大】

 五輪などに代表される国際イベントは景気浮揚効果が高く、各国は国際会議やモーターショーなどの展示会、医療関連をはじめとする学会などを「MICE」と呼んで誘致に力を入れている。MICE誘致は開催準備における投資効果が見込めるほか、参加者は単なる観光旅行よりも滞在日数が多く、開催地に消費を呼び込む効果がある。

 MICEの開催は、ビジネス機会の創出や都市のブランド力向上にもつながる。政府は、参加者が1.7万人規模の国際会議を誘致すれば約82億円の経済効果があると試算しており「ポスト東京五輪」の成長エンジンとして期待している。

 ただ日本は海外の主要国と比較して誘致で出遅れ気味だ。約90カ国・地域の業界団体が加盟する国際会議協会(ICCA)によると、2006年から15年までの約10年で、世界の国際会議の開催件数は36%増、アジア全体も31%増。これに対し、日本での開催件数は28%増だった。

【用語解説】MICE(マイス)

 海外から参加者が集う国際イベントの総称で、Meeting(企業などの会議や研修)▽Incentive travel(招待旅行)▽Convention(学会や国際会議)▽Exhibition/Event(展示会や見本市)の頭文字をつなげた。インバウンド観光の一形態だが、企業活動や学会との関連性も高く、新たなイノベーションやビジネス機会の創出につながる効果も期待されている。