麻生太郎財務相「個人消費はちょっと力強さ欠く」 4~6月期GDP

繰り上げ閣議に臨む(左から)石原伸晃経済再生担当相、安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相=15日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
繰り上げ閣議に臨む(左から)石原伸晃経済再生担当相、安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相=15日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】

 麻生太郎財務相は15日の閣議後会見で、内閣府が同日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値について「個人消費の伸びがちょっと力強さを欠いている」との見方を示した。その上で「2日に閣議決定した経済対策を踏まえ、構造改革なども一緒にしっかり取り組まなければならない」と指摘した。

 日銀のマイナス金利政策が金融機関に与える影響ついては「貸し出し利息収入の低下や運用手段の減少などに影響が出るのは間違いない」と収益悪化要因となることを認めつつ、一方で「保有国債などの評価益が発生する」と収益改善効果もある点を強調。全体の金利が低下してお金が借りやすくなっている点にも触れ、「今の段階でそれなりの評価はあった」と述べた。