【専欄】月刊誌「炎黄春秋」の終焉 元滋賀県立大学教授・荒井利明 (2/2ページ)

2016.8.23 05:00

 一方、新しい社長、編集長らは「炎黄春秋」の8月号を刊行し、今後とも「実事求是」の方針を維持していくと宣言している。8月号の体裁は従来通りである。

 だが、問題は内容だ。解任された編集責任者らは8月号に対して、「にせの『炎黄春秋』だ」と批判している。

 人が変われば、中身は必ず変わる。今後の「炎黄春秋」が、たとえ名称や体裁は同じでも、かつての「炎黄春秋」とまったく異なるものとなるのは間違いないだろう。

 共産党は毛沢東時代以来、政権の維持にとって不利な言論はできるだけ早い段階で封じ込める方針を採ってきた。それは今日の習近平政権においても変わらない。まして、問題や矛盾が蓄積している現在、「異論」に対してますます敏感になっているのが実情だ。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。