中国の電子商取引(EC)大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)の創業者で董事局主席の馬雲(ジャック・マ)氏はこのほど、今後1年以内に自身とその家族が保有するアリババ株の5%に当たる990万株を売却し、公益事業への寄付の公約履行と、より良い財産管理に使用することを明らかにした。米国市場に上場しているアリババは19日(現地時間)、米国証券取引法に基づいて株式の売却プランを開始した。
公約とは、アリババが米国で新規株式公開(IPO)を実施する以前の2014年4月に、馬氏と現董事局執行副主席の蔡崇信氏が個人公益信託基金を立ち上げると宣言したことだ。その基金は環境、医療、教育、文化に貢献するもので、同社の総株式の2%に相当するストックオプションを寄贈するとした。
今月18日の同社株の終値は1株96.86ドル(約9800円)で、オプション行使コストを除けば、公約した基金の規模は36億ドルとなり、その株価で計算すれば990万株の市場価格は9億ドルを超える。
また14年12月に設立した馬雲公益基金会は、初回のプロジェクトを「農村教師計画」とし、15年9月には、毎年1000万元(約1億5200万円)を投じて農村教師100人を激励すると同時に適切な研修を実施すると発表。16年7月には「農村校長計画」を打ち出し、今後10年間で2億元を投じて農村の優秀な校長を探し出し支援していく計画だ。(中国新聞社)