G20で中国、経済の議題を乱発 南シナ海など波及防止に躍起 成長鈍化で発言力低下も (2/2ページ)

 ただ、中国の対外戦略は逆風にさらされている。仲裁裁判所が裁定で南シナ海での中国の主権主張を退け、日米やアジア諸国などが圧力を強めた。在韓米軍への地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備決定でも対立が深まり、メイ英政権は中国企業の原発建設参加に懸念を表明した。

 習近平国家主席が議長の立場を忘れて自国の主張に固執すれば、国際社会の反発が一段と強まる事態も考えられる。