杭州G20あす開幕で麻生財務相「世界成長維持へ認識共有を」

 中国・杭州で4日開幕する20カ国・地域(G20)首脳会議について、麻生太郎財務相は2日の閣議後会見で、各国が金融、財政政策、構造改革を総動員することで、「世界経済を持続的に、力強く成長させるという認識を共有できれば有意義になる」との認識を示した。

 6月に英国の欧州連合(EU)離脱が決まった直後に動揺した金融市場は落ち着きを取り戻しつつあるが、域内投資縮小など影響は長期化する可能性がある。また、過剰な生産能力や不良債権を抱える中国経済の減速懸念もあり、世界経済は先行きの不透明感が増している。

 7月に中国・成都で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議では、世界経済の下支えのため、「各国が個別・総合的に政策を総動員する」ことで一致した。今回の首脳会議では、各国が具体策などで踏み込んで協調できるかが焦点となる。