週明け5日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債利回りが一時、約5カ月半ぶりの水準となるマイナス0.01%まで上昇(価格は下落)した。日銀が20、21日の金融政策決定会合で国債買い入れを減らすとの思惑が広がったためだ。ただ、黒田東彦総裁が5日の講演で緩和縮小を否定したことを受け、午後には買い戻され、終値利回りは前週末と同じマイナス0.025%だった。
一方、20年債と30年債の終値利回りはそれぞれ0.4%台、0.5%台と3月以来の高水準をつけた。
マイナス金利の導入でイールドカーブ(国債の利回り曲線)が極端に平坦(へいたん)化する中、「日銀は銀行の収益に配慮し、金融政策を軌道修正する」(エコノミスト)との見方はなお根強い。このため、債券市場参加者は、超長期債の積極的な買い戻しをやや躊躇(ちゅうちょ)している。