安倍晋三首相と日銀の黒田東彦総裁は9日昼、官邸で会談した。今月20、21日に開く金融政策決定会合を前に、今後の金融政策運営などについて意見交換した。
会談後、黒田総裁は記者団の取材に応じ、「内外の金融情勢について意見交換した」と説明した。
日銀は9月会合で大規模な金融緩和の総括的な検証を予定しており、黒田総裁は会談で首相に説明したことを明らかにした。首相は「特別なことは言わなかった」(黒田総裁)という。
市場で実施するとの観測が根強い日銀の外債購入に関しては、黒田総裁は「そういう話は無かった」と述べた。
黒田総裁は5日の講演で、追加金融緩和策としてマイナス金利の拡大を軸に検討する考えを示唆している。