ソウル上空で核兵器使用なら「死者最大62万人」予測 韓国紙報道 

  • 都内では北朝鮮が核実験を行なったことを伝えるニュースが流れた=9日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

 韓国紙、朝鮮日報は10日、北朝鮮の5回目の核実験に関連し、1998年に米国防総省が今回の爆発規模に近い威力の核兵器がソウル上空で使用された場合を想定した被害を予測し、死者数が最大で62万人に達すると試算していたと報じた。

 韓国メディアでは、北朝鮮の核開発が新たな段階に入ったとして韓国政府の政策転換を求める論調が目につく。中央日報は、北朝鮮から核兵器がなくなるまで、92年発効の南北非核化共同宣言に基づき在韓米軍から撤去された戦術核兵器を再配備すべきだと主張した。

 朝鮮日報が報道した被害予測は、広島に投下されたものに近い15キロトンの核兵器が使われたことを想定し試算された。韓国政府は北朝鮮の9日の爆発規模は10~12キロトン程度と推定している。(共同)