中国が「鉄鋼フォーラム」早期開催に難色 ヤリ玉避ける引き延ばし作戦? (2/2ページ)

 世界の鉄鋼過剰生産量の60%前後が中国に集中しており、フォーラムでヤリ玉に挙げられるのを避けるための「引き延ばし作戦ではないか」(関係筋)との見方がある。

 中国では22日、国有鉄鋼大手の宝鋼集団と武漢鋼鉄集団の経営統合が発表されたほか、河鋼集団と首鋼集団、鞍山鋼鉄集団と本鋼集団のそれぞれの合併も検討中で、国内を3~5グループに業界再編する政府主導の動きが始まっている。

 この再編過程で、いつまでにどの程度の生産削減が実現できるか不透明。ただ中国は、「鉄鋼大手の統廃合の動きを国際社会にアピールすることで、削減幅や時期で国際公約を求められる可能性のあるフォーラムを先送りしたい」(同)という。他方、議長国としてG20で宣言に盛り込んだ内容を自ら軽視する動きだとの批判もある。中国による鉄鋼の過剰生産と安値輸出に頭を痛める日米欧などはフォーラムの年内開催を重ねて求めていく意向だ。