ただし金融市場では中国が不透明な人民元相場の管理を続けていることへの不満もある。昨年8月には大幅な人民元切り下げで市場を混乱させており、「中国が再び人民元を切り下げれば、保有する人民元の価値が下がる」との警戒感も強い。このため人民元がドルのような通貨としての圧倒的なシェアを誇る基軸通貨になることは当面の間はないとの見方が大勢だ。
中国は5年に1度の構成通貨見直しの年にあたる昨年、人民元の採用を強く要請。IMFは昨年11月に人民元が要件を満たしていると判断し、今年10月1日から正式に人民元を構成通貨とするとしていた。
1日からSDRの価値を現実の通貨に換算する際の比重は、ドル(41・73%)、ユーロ(30・93%)、人民元(10・92%)、円(8・33%)、ポンド(8・09%)となる。