
中国人民元の現状【拡大】
円やドルで投資した中国でのプロジェクトで元ベースの収益を上げても、その資金を自由には持ち出せないため、「収益の大半は中国内で内部留保するか再投資に回すしかない」(同)のが実情だ。
さらに、SDR本来の目的であるIMFからの緊急融資の際、外貨不足に陥った国がSDRをIMFから受け取っても、中国当局の為替管理の壁で自由な交換ができなければ、元の構成比率10.9%分は使えないとの問題が生じる。
それでもIMFが元のSDR入りを認めたのは中国との経済的な結びつきを深めたい英独など欧州勢の圧力に加え、SDR組み入れを条件に中国に金融改革を迫る狙いがあった。
国際社会の信認必要
匿名を条件に取材に応じた中国の銀行首脳は「5年に1度の中国共産党と政府による『全国金融工作会議』が、次回予定の2017年から1年前倒しし、この10月か11月にも開かれる見通しだ」と明かした。
同会議では、元の為替市場と資本取引の大幅な自由化のほか、タテ割りが続く銀行・保険・証券の3つの監督当局と人民銀行を一体化させる“スーパー金融庁”の創設と、そのトップ人事が決まるという。