【高論卓説】日本に核燃料サイクルは不可欠 小資源国だからこそ原子力政策推進を (2/3ページ)

 日本では、青森県六ケ所村に「原子燃料サイクル施設」が集積されている。下北半島の太平洋側、むつ小川原開発地区の740ヘクタールを開発し、再処理工場の他、ウラン濃縮工場、MOX燃料工場、低レベル・高レベルの各放射性廃棄物埋葬センター、使用済み燃料受け入れ貯蔵施設が立地している。周囲には、むつ小川原国家石油備蓄基地(500万キロリットル、12日分の石油の備蓄)、出力総量18万6000ワット(建設中含む)の太陽光パネル、総出力14万5000ワットの風力発電(92基)があり、一大エネルギー関連地帯となっている場所だ。

 すでに使用済み燃料は国内で約1万7000トンあり、六ケ所村の使用済み燃料受け入れ貯蔵施設で保管されているものは、約3000トン、残りは各発電所内に置かれている。再処理工場は、まだ試験運転段階であるが、425トンはすでに処理をし、残りは海外で処理を行っているというのが実態である。新規制基準の適合性審査に合格することが本格稼働の条件であることは、他の原発施設と同様であるが、MOX燃料を使用する場所がなければ、再処理した燃料も蓄積されていく一方である。

核保有国以外で、再処理が認められているのは日本だけ