日本とサウジ、再生エネや先端技術の協力で作業部会設置へ 閣僚級会合を9日開催

 経済産業省は7日、サウジアラビアの脱・石油依存に向けた成長戦略に協力する両国の閣僚級会合「日・サウジ・ビジョン2030」共同グループを9日にリヤドで開催すると発表した。日本から世耕弘成経産相ら10省庁・機関の代表が出席する。

 会合では、サウジが目指す先端技術の開発促進や、産業の多角化、再生可能エネルギーや省エネの導入促進などについて作業部会の設置で合意する見通し。1年程度の検討後、具体的なプロジェクトを盛り込んだ「日サウジビジョン2030」を策定する予定だ。

 日本は最大の原油供給国であるサウジとの結びつきを深めるため、エンターテインメントや医療、食・農業など幅広い分野でサウジ国内の雇用創出につながる協力を提案したい構えだ。

 世耕経産相は7日の記者会見で「この取り組みを通じて、日本とサウジの協力関係を新たなステージに発展させたい」と強調した。