“反日戦略”で打ち切りの日韓通貨スワップに再開論浮上 専門家が警告「安易に受け入れるな」 (3/4ページ)

 さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は9月末の議会証言で、年内の追加利上げに意欲を示した。利上げで世界の投資マネーが米国に集中すれば、新興国からお金が逃げてしまう。ウォン安に歯止めが掛からなくなり、物価が急騰する「ハイパーインフレ」を招いてしまう恐れもある。

 韓国政府は将来の通貨危機を懸念し、日本に協定再開の議論を求めた。

「すぐ受け入れた日本」

 「(韓国)副首相が切り出すと麻生(太郎)財務相はすぐ待っていたかのようにこれを受け入れた」

 8月末の日韓財務対話で通貨スワップ協定再開の議論が始まったことを受け、韓国の大手紙、中央日報(日本語版)はこう報じた。

 さらに、「日本も中国の影響力が過度に大きくなるのを牽制(けんせい)するためにも韓国との協力を強化する必要がある」とする大学教授のコメントを掲載した。

ほぼ全ての韓国紙が「あくまで日韓相互にメリットがある」と主張するワケ