JR九州、民営化から苦節30年で上場 不動産など多角化が奏功 課題は本業 (2/2ページ)

JR九州の上場セレモニーで鐘を鳴らす青柳俊彦社長=10月25日午前、東京証券取引所(山崎冬紘撮影)
JR九州の上場セレモニーで鐘を鳴らす青柳俊彦社長=10月25日午前、東京証券取引所(山崎冬紘撮影)【拡大】

 鉄道部門の営業損益は今年度以降、黒字化する見通しだ。ただ、それはJR発足時に国が作った経営安定化基金3877億円を取り崩し、九州新幹線の貸付料前払いに充てるなどの“ボーナス”があったからだ。

 国内では赤字ローカル線を廃止する動きが目立つ。JR西日本は9月、広島・島根両県を結ぶ三江線の廃止方針を発表。JR北海道は近く、維持が難しい路線の存続に関し、沿線自治体との協議を始める。

 これに対し、青柳社長は「ネットワークを維持してこそ鉄道の力が発揮できる」と指摘。収支改善と路線維持に向けたコスト削減を強めるという。ネットワークを維持しつつ、企業価値の向上をどう図るかが問われそうだ。

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