
JR九州で年頭あいさつする唐池恒二会長。「富嶽三十六景」の絵を絵に「荒波を乗り越えた先にある富士山は上場ではない。上場よりも先のことを富士山とみなした」とあいさつした=1月4日、福岡市博多区のJR九州本社【拡大】
麻生太郎財務相は25日の閣議後の記者会見で、事業の多角化を進めて東証1部上場にこぎつけたJR九州の唐池恒二会長について、「アイデアを次々と出して、大したものだ」と評した。
麻生氏はJR九州について「(通勤など日常的な)旅客だけで採算があうとは思えない」と指摘。それでも唐池氏が主導し、豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、グループ会社が運営する居酒屋「赤坂うまや」など、本業の鉄道以外の事業を軌道に乗せていることに触れ、「非常に努力している」と述べた。
その上で、「(上場後も)観光やらなにやら、いろいろなことを考えるのだろう。期待している」と語った。