
「ウォームビズ」が始まり重ね着して勤務する環境省の職員=1日午前【拡大】
冬場の地球温暖化対策として、重ね着などの工夫で暖房使用を控える「ウォームビズ」が1日、始まった。来年3月末まで。省エネのため暖房時の室温を20度に設定するとともに、快適に過ごせる生活スタイルの実現を目指す。
東京都心は1日未明から雨が降り、午前10時の気温が12.3度と冷え込んだ。環境省国民生活対策室では、職員がカーディガンやストールを身に着け、体を冷やさないようにして勤務。伊藤賢利室長は「暖房温度を1度下げるだけでも省エネ効果は大きく、電気代の節約にもつながる」と話し、家庭での取り組みの重要性を訴えた。
ウォームビズは環境省が2005年に提唱。取り組み例として、保温効果の高い服の着用や、暖房の効いた部屋で家族らが一緒に過ごす「ウォームシェア」の実施、根菜など体を温める作用のある食材を多く食べるよう呼び掛けている。
4日発効する新たな地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」に基づき、政府は30年の温室効果ガス排出量を13年比26%削減する目標を掲げ、家庭やオフィス部門での40%削減を目指している。