ガスパイプラインは政府・与党内でサハリンから北海道の稚内や苫小牧、青森県のむつ小川原、仙台や茨城県の日立など通じ東京湾に至る約1500キロの計画が浮上。建設費用は約7000億円を想定する。液化天然ガス(LNG)に加工する必要がないため、実現すればガスを安く輸入できる。
こうしたロシア側の要望に対し、日本は実現可能な案件を取捨選択してプーチン大統領訪日時に署名したい考え。ただ、日本式医療の普及や郵便事業の技術協力といった日本側の提案は決定打に欠けるのも事実。ロシアは北方領土交渉で譲歩を引き出したい日本の足元をみており、世耕氏は厳しい交渉を迫られそうだ。
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■対露経済協力で検討している主な案件
≪露要望の大型案件≫
・シベリア鉄道の北海道延伸
・サハリンと北海道を送電網でつなぐエネルギー・ブリッジ
・サハリンからの天然ガスパイプライン敷設
・北極圏ヤマル半島のLNG開発事業への投資、ウラジオストクのLNG基地整備
≪8項目の協力プラン≫
【医療】内視鏡など日本式医療の導入、露製薬大手への出資
【都市整備】モデル郵便局整備や日本式郵便技術の普及、廃棄物処理システムの整備
【中小企業】セミナーや商談会などのイベント開催、金融支援
【エネルギー】サハリンのLNG生産拡大など石油・天然ガス・石炭の資源開発協力
【産業振興】生産設備の更新・効率化による生産性向上
【極東開発】植物工場の導入支援や農地開発を進める支援組織の設置、ハバロフスク空港整備
【先端技術】原子力やITなどの技術協力
【人的交流】観光客の拡大、ビザ緩和、スポーツなどの交流拡大