オランド大統領の公約に基づいて成立したエネルギー転換法は2025年に総発電量に占める原発の比率を50%に下げる一方で、風力発電などの再生可能エネルギーの比率を20年には23%、30年には32%に増やすとしている。
国内での電力消費は頭打ちで、近く165万キロワット級と大型のフラマンビル原発3号機が運転を開始する予定なので、法の定めによれば今後、フランスの原発は多くが廃炉されることになる。
だが、現状で廃炉が議論されているのはオランド大統領が公約として「16年中の廃炉」を打ち出した東部のドイツ国境に近いフェッセンハイム原発だけだ。同原発は1977年に運転を開始したフランス最古の原発で、40年の寿命が目前。だが、これについても労組や地元の反対が強く今年中の廃炉はできない見通しだ。
フランス電力(EDF)の担当者は「90万キロワットを超える国内の原発は全て40年の寿命を延長して運転したいと考えている」と明言。依存度低減に否定的だ。