内閣府が14日発表した平成28年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・5%増、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で2・2%増だった。プラス成長は3四半期連続。アジアのスマートフォン向け電子通信機器の輸出などが好調だったが、個人消費が小幅増にとどまったほか設備投資も横ばいで、内需は力強さを欠いた。
実質GDPの年率での伸び率は、27年1~3月期の5・0%増以来、6四半期ぶりの高さだった。
項目別では輸出が2・0%増と2四半期ぶりプラス。スマホ向け電子通信機器のほか半導体製造装置、鉄鋼製品が好調だった。
GDPの約6割を占める個人消費は0・1%増。3四半期連続プラスだが、台風といった天候要因のため飲料、衣料などが低調で、伸びは小さかった。
設備投資は0・0%増。企業の慎重姿勢が改まらず工作機械やソフトウエア関連が低迷した。住宅投資は日銀のマイナス金利などによる住宅ローン金利低下を追い風に2・3%増。公共投資は27年度補正予算の影響が剥落し、0・7%減とマイナに転じた。
景気実感に近いとされる名目GDPは前期比0・2%増、年率換算で0・8%増だった。