
山西省太原市のスーパーでも11日、「独身者の日」のセールが行われていた。今年はオンラインで購入し、実店舗で受け取る“オン・オフの連携”が進み、荷物を待つ客のイライラ緩和に役だったようだ(中国新聞社)【拡大】
シューズ・アウトドアウエアブランドの駱駝(CAMEL)も、今回はオンラインとオフラインの融合戦略をとり、5億200万元の売り上げを達成して靴部門トップに輝いた。アパレルの寧波太平鳥時尚服飾(PEACEBIRD)は傘下5ブランドが全て「双11」セールに参加、このうち紳士服の太平鳥男装は実店舗400軒で商品発送や同時セールを行った。
深い相互交流の場
メーカー側にとって、電子商取引(EC)の急成長は販売ルートの変革をもたらすだけでなく、より深い部分で消費者の思考様式に変化をもたらすものだ。駱駝の万金剛総経理は「『双11』は単なる販促活動ではなく、ブランドと消費者の深い相互交流だ。製品でユーザーを囲い込むのではなく、ユーザーを中心に製品を考えていかなければならない」と語る。同社の人気製品は防寒性の高いウインドブレーカーで、オンラインで6万着余りが売れ、売り上げは2700万元強、今年の「双11」ではウインドブレーカー部門でトップになった。
スマートフォンメーカーの魅族科技(メイズ)も、ECサイトに加えてオフラインルートでもセールを実施。11日以降、全国の専売店で10日間のセールを行っている。オンライン・オフライン合わせて(14日までに)110万台を売り上げ、販売収入は12億5000万元超に達している。小米科技(シャオミ)も今年初めて実店舗での「双11」セールを行った。
国務院(内閣)弁公庁は11日、「実体小売りの刷新と転換を推進することに関する意見」を発表、オフライン小売り企業が構造調整を加速し、発展方式を刷新し、商品とサービスの提供能力と効率を引き上げることを支援する16項目の政策措置を打ち出した。とりわけ、オンラインとオフラインの融合を促進するよう強調し、実店舗がインターネットやビッグデータなど新世代の情報技術の応用に力を入れるよう求めている。(北京晨報=中国新聞社)