韓国大統領辞意 対日批判再燃も 対中関係は一層悪化 (2/2ページ)

 韓国は米国との間で、北朝鮮のミサイルに対処する米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の来年夏ごろまでの配備を決定している。世論の半数以上は現実を直視し、賛成しているが、反対論も根強い。

 さらに、次期米大統領のトランプ氏とのパイプ作りも模索状態で先行きは不透明だ。

 加えて、中韓関係は一層悪化。THAAD配備への中国の反発のためで、重要な経済パートナーであった中国との貿易にも陰りが見えている。韓国メディアは日中韓首脳会談の日程が決まらないのは「中国が韓国の状況を注視しているため」との見方を紹介し、中国への不信感を募らせている。

 さらに、今年2度の核実験を強行し、弾道ミサイルの発射を続けていた北朝鮮が、韓国の混乱に合わせるかのように、挑発を中断している。対北強硬姿勢をとってきた朴氏の退陣が、国際社会の対北共同歩調に悪影響を及ぼす可能性もある。

 自らが政権の座に残る限り、対外関係にも悪影響が及ぶとの懸念も、朴氏が辞意表明した一因とみられるが、辞職の期限が明確でないだけに、外交の停滞が続く可能性も残っている。