今度はアシアナ機で副操縦士同士が殴り合い 安全性問われる韓国航空業界 (2/4ページ)

事故を起こし広島空港で駐機したままのアシアナ航空の旅客機=平成27年4月15日午前、広島県三原市(安元雄太撮影)
事故を起こし広島空港で駐機したままのアシアナ航空の旅客機=平成27年4月15日午前、広島県三原市(安元雄太撮影)【拡大】

  • 広島空港で着陸直後に滑走路から外れて停止したアシアナ航空機=平成27年4月15日未明、広島県三原市(安元雄太撮影)

 この乱闘騒ぎで、同便は定刻の午前11時より44分遅れて出発。乗客275人は機内で何が起きているのか知らされないまま1時間近く搭乗ゲート前で待たされた。

 だが、それ以上に問題なのは、乱闘を起こした一方の副操縦士をそのまま乗務させたことではないか。彼の精神状態が本当に安定していたのか疑問が残る。離陸直前に殴り合いをするほどに興奮していたのである。アシアナは「乗務員の品位維持規定違反、乗客に迷惑をかけた部分について責任を問い、減給や停職などの処分を下すことになるだろう」と説明しているというが、そこには安全運航という視点が全くない。

乗客に偽って“事故機”を飛ばすな

 アシアナをめぐっては、広島空港で昨年4月、同社機(エアバスA320)が着陸に失敗した事故で、日本の運輸安全委員会が先月24日、霧で視界が悪く着陸をやり直す必要があったのに、機長の判断が遅れ、機体が滑走路手前の設備に衝突したことが原因とする調査報告書を公表した。

 副機長は降下中に滑走路が見えなくなったことを認識していたが、機長にやり直しを進言しなかった。安全委は韓国の航空当局に対し、アシアナに運航手順や乗務員の訓練を再検討させるよう、勧告したという。この事故では、乗客乗員81人のうち28人が軽傷を負った。

乗客には「別の飛行機を用意する」と安心させておきながら…