
20年ぶりの高値で大納会を迎えた東京証券取引所。外国人は大幅な売り越しだった=2016年12月30日、東京都中央区【拡大】
東京証券取引所が11日までに発表した2016年の投資家別株式売買状況によると、外国人投資家の売越額はリーマン・ショックのあった08年以来、8年ぶりの大きさとなった。国内の個人投資家も売り越した。日銀は巨額の上場投資信託(ETF)を購入しており、実質的に日本株を買い支える構図となった。
取引規模の大きい外国人投資家は、東京・名古屋2市場で16年に3兆6887億円を売り越し、08年(3兆7085億円)以来の規模となった。売り越しは2年連続。円高ドル安に伴う企業業績の悪化を嫌気し、中国景気の減速や急速な原油安で株式市場が大荒れだった時期に売り注文が膨らんだ。
個人投資家の売越額は3兆1623億円。米大統領選以降の株価上昇期に利益を確定する売りを出したとみられる。売り越しは5年連続。
企業の自社株買いが盛んで、事業法人は買い越しとなった。公的年金などの資金動向を反映する信託銀行も買い越した。
日銀は金融緩和策の一環で巨額の日本株ETFを買い入れている。16年の購入額は4兆6016億円に達し、海外勢の売りに対抗した。SMBCフレンド証券の松野利彦チーフストラテジストは「東証株価指数(TOPIX)が下げた日は日銀の出動が常態化している。これほどの投資主体は他になく、日銀の買いは突出している」と国内株式市場の現状を説明した。