中国社会科学院の財経戦略研究院や観光研究センターなどによる「観光緑書:2016~17年中国観光発展分析と予測」の発表会がこのほど、北京で開かれた。「緑書」は16年の中国への海外からの観光客来訪状況は回復し、約4%増加したとみられるとしている。観光による外貨収入は約5%増加した見通し。その原因について(1)72時間、あるいは144時間以内滞在への査証(ビザ)免除政策により利便性が向上した(2)出境時の税還付や人民元安により価格競争力が強まった-など4点を挙げた。中国人の海外旅行は数年間の急増のあと、15年から減速。この年の出境者数は8.96%増で、数年来で初めて10%を割った。昨年の増加率も10%以下と見込まれている。(中国新聞社)