日本にとっても、表向きはトランプ氏の公約を果たすための協力ながら、米国産LNGの取引拡大は調達先の多様化や価格交渉力の強化にもつながり、うまみは少なくない。2017年度後半に米国産LNGの輸入を始める東京ガスも、「米国産LNGは行き先を制限する『仕向け地制限』がないため、転売ビジネスへの活用も期待できる」と歓迎する。
折しも、経産省は昨年5月、LNGを安価で安定的に調達するための市場を構築し、日本をLNG取引や価格形成の拠点とすることを目指す「LNG市場戦略」を発表している。経産省幹部は「米国を支援することは結果として日本の利益になる」と話しており、LNGで日米協力が合意に至れば、国内LNG市場の整備が大きく前進すると期待を寄せる。(古川有希)