
トランプ米大統領(左)の出迎えを受ける安倍首相=10日、ワシントンのホワイトハウス(ロイター)【拡大】
【ワシントン=田北真樹子】安倍晋三首相は10日午後(日本時間11日未明)、米ワシントンのホワイトハウスでトランプ米大統領と会談した。安倍首相は会談後の共同記者会見で、「日米経済関係を深化させるため、麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領のもとで、分野横断的な対話を行うことで合意した」と明らかにした。
また、「トランプ大統領と、アジア太平洋地域に自由で公正なマーケットを日米のリーダーシップでつくり上げていくと確認した」と述べた。
安倍首相は年内に日本を公式訪問するよう招請した。ペンス米副大統領の早期の東京訪問も要請した。トランプ氏は、これらの招待を受け入れた。
安倍首相は「アジア太平洋地域の平和と繁栄の礎は強固な日米同盟だ」と強調し、「日米同盟の絆は揺るぎないもので、さらなる強化を進めていく決意を確認した」述べた。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)について「(米国の日本防衛義務を定めた)日米安全保障条約5条の適用範囲であることを確認した」と明らかにした。また沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設については「普天間飛行場の全面返還を実現すべく、移設に向け日米で協力して取り組む」と述べた。