北陸新幹線の整備に関する与党検討委員会は15日、2023年予定の金沢-敦賀(福井県敦賀市)間開業後も、大阪開業までは在来線特急「サンダーバード」(主に大阪-金沢間)で福井と大阪間の運行を続けるようJR西日本などに求める方向で一致した。
大阪開業は敦賀開業の23年後となる見通しで、その間に福井県など北陸地方と大阪方面との交通利便性をどう確保するかが課題。国は、在来線と新幹線を直通できる軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の活用を提案していた。
しかし開発が遅れ、敦賀開業に間に合わない恐れが強まったことから、検討委は「交通分断の問題に政治的手立てを打つ必要がある」(滝波宏文参院議員)と判断した。