ベトナム、1月の企業設立8990社 ビジネス環境改善で8.1%増

 ベトナムは、企業の新規設立数の拡大が続いている。同国統計総局によると、2017年1月に設立された企業は、前年同月比8.1%増の8990社だった。政府がビジネス環境の改善に注力し、起業を後押ししていることなどから、今年は企業の新規設立機運がさらに高まるとみられている。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 1月の新規設立企業の登録資本金総額は90兆3000億ドン(約4515億円)で、前年同月比52.3%増だった。1企業当たりの登録資本金は平均100億ドンで、同40.9%増に上る。また、事業を再開した企業数は14.2%増の5560社だった。

 同国計画投資省の幹部は、今年からインターネットを利用した登録手続きが可能となったことなども、設立数の増加を後押ししているとの見方を示した。

 同国は16年に企業の新規設立数が11万件を突破し、過去最高を更新した。政府は15年に登録手続きの迅速化などを盛り込んだ改正企業法を施行。これにより、企業の登録手続きに要する時間が平均2.9日間に短縮されたことなどが企業の新規設立増加につながった。IT(情報技術)やサービス業などの分野で企業設立数の増加が目立つ。

 ディン・ティエン・ズン財務相は、設立増に合わせて、資金調達などへの財政支援を含めて幅広い分野でビジネス環境の改善を今年はさらに進めていくと意気込みを示す。

 同国は国内の経済活性化のため、企業数を現在の50万社から20年までに100万社へと倍増させる目標を掲げており、設立増に向けた施策を講じる構えだ。

 昨年は新規企業設立数が過去最高を更新したものの、大半は中小企業で、資本金が平均80億ドンであったことから、政府系シンクタンクの専門家は、経済の屋台骨となる企業の経営体力の増強が一層重要になるとの見方を示した。(シンガポール支局)