
ミャンマー東部タンダウンジーの町並み=1月20日(共同)【拡大】
主な産業は農業しかなく、停戦後も町は荒廃していた。そうしたなか、復興策として教会の牧師や住民が観光地化を発案。スイスの非政府組織(NGO)「ピース・ネクサス」が仲介役となり、政府とKNU、牧師、住民が2014年から定期的に会合を開いて宿泊施設の整備などを話し合ってきた。
「長年の戦闘で誰も幸せにならなかった。政府への個人的感情は脇に置いて、町の発展に尽くすことにした」。KNUの地区トップで元戦闘員のトゥン・ケイ氏が強調する。
ビルマ民族の政府職員も「両者が協力し合えるとは内戦中は想像できなかった。人々の生活を良くしたいという思いは一緒だ」と語る。
KNUの若手メンバーが「政府は今もカレン民族の教育機会を奪うなど、差別を続けている」と批判するなど、信頼醸成は道半ばだ。しかし、ピース・ネクサスによると、会合では双方が談笑する光景も見られる。同NGOの担当者は「紛争地域での平和構築のモデルにしたい」と意気込んでいる。(タンダウンジー 共同)
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【用語解説】ミャンマーの少数民族
中国やタイとの国境近くを中心にシャン、カレン、カチンなどの少数民族が住み、全人口約5400万の約3割を占める。ミャンマー政府によると、細分化した場合、民族数は計135に上る。1948年の独立後、多数派ビルマ民族の支配に反発した少数民族がそれぞれ武装勢力を立ち上げ、広範な自治権を要求してきた。一部の少数民族地域では鉱山資源や森林資源が豊富にある。(タンダウンジー 共同)