プレミアムフライデー実施期間中、街には統一ロゴマークがそこかしこにほほ笑み、非日常感を盛り上げる。今回、プレミアムフライデーの実施を正式に打ち出してから約3カ月間という非常に短い準備期間であったにもかかわらず、既に多くのイベントの開催や期間限定商品の販売などの準備が進んでいる。予定されている数々の多彩な企画を見ると、サービス提供側の創意工夫が随所に盛り込まれ、実にワクワクさせられる。
◆働き方改革も推進
経団連は、プレミアムフライデーの趣旨に全面的に賛同・推進し、昨年12月、全会員にプレミアムフライデー実施期間中の柔軟な働き方の推進への協力を呼び掛けた。具体的には、プレミアムフライデー当日の半日有給休暇(全日・時間単位を含む)の取得促進をはじめ、終業時間の前倒しやフレックスタイム制の活用など、各社で工夫することで、社員が月末金曜日の午後は定時より早めに、できれば遅くとも午後3時までに仕事を終えられるよう、お願いしている。
各社の実情に応じて、できる限り前向きな対応が進むことを期待している。半日・時間単位の有給休暇制度やフレックスタイム制度の積極導入といった制度的な環境整備に加え、職場単位で業務の無駄を減らし、効率的な仕事の仕方を考えるきっかけになるとよいと思う。企業と社員が一体となって早く帰れる職場環境をつくっていくことも、働き方改革全体の実効性を高めるためには欠かせないからだ。
賛否両論があることは承知しているが、月末金曜日の過ごし方を契機に、多様な働き方・休み方の実現に向けたアクションにつながることを期待している。