日銀は2日、金融機関からの国債買い入れなどで世の中に供給しているお金の総額が2月末時点で前年同月比20.9%増の433兆6596億円になったと発表した。1月からは0.4%減少し、2カ月連続で前月を下回った。
日銀が供給している資金の量は「マネタリーベース」と呼ばれ、金融緩和の目安とされる。
2月のマネタリーベースのうち、金融機関が日銀の当座預金に預けている残高は前年同月比27.3%増の329兆6232億円。紙幣は4.4%増の99兆3225億円で、貨幣は1.0%増の4兆7139億円だった。
日銀は昨年9月の金融政策の枠組み変更で、金融調節の目標をマネタリーベースの増加額から長短金利に切り替えたが、引き続き年間80兆円をめどに長期国債を買い入れるとしている。